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    カテゴリ: 懐かしテレビ

    円谷プロ制作のサスペンスホラードラマ「怪奇大作戦」のBlu-ray BOXが2019年3月に発売されることが分かりました。
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    Amazon | 怪奇大作戦 Blu-ray BOX -TVドラマ

    しかめっ面したおっさんたちがへばりついて写っている、ブルーがかったモノクロカラーのジャケットがいちばん“怪奇”な気がしますが、

    今年で放送50年を迎える、円谷作品の異端児とでもいいましょうか。

    でも、ウルトラマンシリーズばかりが目立ちがちな円谷作品において「怪奇大作戦」は大変大事な一作なのですよ。

    メイン監督を務めた飯島敏宏監督に以前直接聞いた話ですが、「ウルトラQ」 を製作する当初、本当は怪獣モノではなく、今で言うサスペンスホラー的な大人のドラマを作ろうとしたそうです。ところが、テレビ局サイドの要望などで、「話が地味だな。今は怪獣が流行ってるらしいし、もっと怪獣出すものにしてよ」(超意訳)との声があったことから、路線変更を余儀なくされて、当初のタイトルだった「UNBALANCE」から怪獣路線の「ウルトラQ」になったと。
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    で、「ウルトラセブン」まで都合3本「ウルトラ」(キャプテンウルトラは東映なのでこれには含まず)をやって、怪獣ブームが下火になったタイミングを見計らって、「今度こそ」と立てた企画が、本来やりたかったサスペンスホラーの「怪奇大作戦」だった、というわけです。

    3年間待った分、「ウルトラ」で培った特撮技術の数々は成熟度を増し、奇抜な画作りがガンガンできるようになり、ブームに乗った怪奇ものに、ウルトラセブンからの流れのSF色が加わった、空前絶後のドラマ。それが今なお「怪奇大作戦」が愛される理由なのです。

    なお、一つ残念なお知らせ。

    「怪奇大作戦」のBlue-ray化は2度めになりますが、今回もやはり第24話は収録されないようです。まあ、ウルトラセブン第12話が蘇らないのですから、仕方がないところではありますけどね。

    あと、第1話はアマゾンプライムビデオでも見られます。
     
     

    健康機器メーカーのオムロンヘルスケアが、「ハクション大魔王」をイメージキャラクターに高血圧啓発キャンペーンを10月1日から開始するそうです。

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    「ハクション大魔王」といえば、1969年から70年にかけて放送された、タツノコプロ黎明期の傑作ギャグアニメです。私などは幼稚園に上る前から見ていためちゃくちゃ馴染みのあるアニメなわけですが、アクビ娘のスピンオフアニメものちに作られるなど、わりと若い年齢層の間でも知られていますよね。
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    とはいえ、そんなハクション大魔王も放送から49年!!当時見ていた子どもたちも、すでに50代半ばに差し掛かり、高血圧を気にしなければならない年代に差し掛かっているわけですね。

    ハクション大魔王自身も、よく見りゃ思い切りメタボ体型なわけで、実際、高血圧に悩まされているという設定が当時からあったことを思い出しました。

    このキャンペーンでは、こんなストーリーが設定されているのだそうです。
    ハンバーグが好物のハクション大魔王。当社で高血圧のリスクや予防改善方法を学んだアクビちゃんが、このままでは脳・心血管疾患になってしまう父親(ハクション大魔王)を心配して、生活習慣をスパルタで改善させていきます。
    最後は健康的なハクション大魔王が登場するかもしれません。
    健康的でスマートなハクション大魔王なんてキャラ崩壊以外何者でもないとは思いますが、健康管理は何より大事。

    キャンペーン期間(2018年10月1日~2019年3月31日)中、TwitterFacebookで関連情報を随時発信していくとのこと。

    いやいや懐かしや!
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    テレビアニメ「ど根性ガエル」の第1回放送分(第1話と第2話)が、Youtube「週刊少年ジャンプ創刊50周年公式チャンネル」で無料配信されてますよ!

    若い年代でも名前くらいは聞いたことがあるであろう、伝説のギャグアニメ「ど根性ガエル」ですが、これがジャンプアニメだったって意外だったと思われる人も少なくないのではないでしょうか。

    第1話放送は1972年(昭和47年)。もう46年も前ですからね。
     
    調べてみると、ジャンプアニメとしては2作目に当たるのが「ど根性ガエル」なんですね。ちなみに第1作は「男一匹ガキ大将」(69年)、3作目は「マジンガーZ」(72年)だったりします。すごい時代でした。

    その記念すべき第1話をちょっとコマ割りで振り返っておきましょう。
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    演出は長浜忠夫さん、脚本は辻真先さん。いずれもレジェンドですね。
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    平面化する前のピョン吉、貴重なカットです。 
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    決闘中のひろしとゴリライモ。
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    ひろしの声は野沢雅子さん。
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    ゴリライモはたてかべ和也さんです。ジャイアンの原点?
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    決闘中、ゴリライモに突き飛ばされ倒れるひろしの体がピョン吉に!
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    ピョン吉死亡。いい最終回だった。
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    ところがどっこい生きている!
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    シャツに張り付いても生きてるかいるとか、軽く怪奇です。
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    しかも噛み付くし。
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    面白がるひろしの忠実な後輩・五郎。
    この人、なんで目の周り赤いんですかね?ちなみに原作マンガでは紫だったはず。
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    洗濯してカエルを剥がそうとするひろし。
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    むしろ喜んでやがる。
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    カエル柄のシャツは周りに評判良く、いい気になるひろし。
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    しかしなんだかんだでトラブルに巻き込まれ、ついにシャツごとピョン吉を火あぶりにしようとするひろし。
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    しかしピョン吉はおしっこで火を消してしまう。根性あるねえ。
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    頭にきたひろしはピョン吉をシャツごとほっぽり投げるものの、
    憧れの京子ちゃんに拾われては反論の余地なし。
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    美人には弱いひろしなのでやんす。
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    だがエロガエルだった!
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    翌朝、仲良く登校する3人。京子ちゃんに気があるひろしの気持ちを察したピョン吉は…
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    強硬手段に!いいぞもっとやれ!
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    チキショウうらやましい!
    って、このまま終了かい!

    当時、昭和アニメの中でも結構尖った印象が強かったど根性ガエル。

    こうして見返してみても、全く古さを感じない不思議な魅力はなんなのか、改めて作者たちのセンスに頭の下がる思いです。
     

    1970年代に人気を博したホームコメディドラマの金字塔時間ですよ」の第2シリーズが、10月3日からBS12で放送されることがわかりました。
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    おかみさ〜ん!時間ですよ〜!

    マチャアキこと堺正章のおなじみのコールで始まる、ドタバタコメディの元祖ですね。
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    東京五反田(東側じゃなかったんですね)の銭湯「松の湯」を舞台に繰り広げられる人情コメディ。

    各家庭に内風呂が増え、銭湯の客が徐々に減っていった時代の、泣き笑いありの物語。話の合間合間に当時流行のギャグ台詞をふんだんに盛り込み、ドラマの中にバラエティ要素を取り込んだチャレンジ意欲旺盛の番組は、常に話題の中心でした。

    「となりの真理ちゃん」こと天地真理がデビューしたのもこの第2シリーズでした。
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    「時間ですよ」は第1シリーズが放送されたのが1970年2月から。最初はまだモノクロ版でした。翌71年7月から始まったのが今回放送する第2シリーズで、ここからカラー放送になりました。

    この年は、カラーテレビの普及率が50%を突破した時期に当たります。新聞のテレビ欄を見ると、それまで番組タイトルの頭に【カラー】と書かれていたのが逆転し、モノクロ番組に【白黒】と記載されるようになった。つまり「カラー」が特別ではなくなったわけです。

    同じ年にスタートしていた「仮面ライダー」や「帰ってきたウルトラマン」、「宇宙猿人ゴリ」(のちに「スペクトルマン」に改題)などの特撮番組はフィルム制作がほとんどだったため、カラー化は早かったのですが、「時間ですよ」やNHK大河ドラマなどビデオ撮影の番組はコストの問題などもあったのか、このタイミングになってようやく次々とカラーへの転換が進んだようです。翌72年2月の札幌オリンピックを控えた動きだったとも言えるでしょう。そういえば、オリンピックと同時期に起きたあさま山荘事件の中継映像は、カラーで見た記憶しかないですね。70年のよど号ハイジャック事件の時はどうだったか、さすがに記憶が曖昧です。
    そんなこともあり、民放ドラマのカラー化黎明期の「時間ですよ」第2シリーズが見られるのは結構貴重な機会だと思います。ご興味ある方はぜひお見逃しないよう。
    なお、BS12の公式サイトによると、第3話は欠番になっているようで放送されないことが記載されていました。なんでもトルコ風呂がどうとかいう内容が色濃いため欠番化されたとか?これもまた歴史の断面ですね。

     

    俳優の津川雅彦さん(78)が死去したことが、各報道でわかりました。
    この人の存在なくして日本の演劇界を語ることができない、非常に大きな存在でした。
    デビュー作「狂った果実」はさすがに世代ではないので多くを語れないのが残念ですが、記憶に鮮明なのは大河ドラマ「黄金の日日」(1978年)の津田宗及役や「徳川家康」(1983年)の大久保長安役あたりからですね。
    そして、津川さんと言ったらなんと言っても徳川家康。最も知られているのは「葵徳川三代」(2000年)だと思いますが、先に演じたのは「独眼竜政宗」での家康ですね。この間に「八代将軍吉宗」(1995年)で五代将軍・徳川綱吉も演じており(いずれもジェームス三木脚本作品)、徳川将軍俳優といったら津川さんというイメージが頭に焼き付きました。
    なお、私は実際に見てないですが大河ドラマ「勝海舟」(1974年)で十五代将軍・徳川慶喜も演じているようです。さらに、民放ドラマを含めると、徳川家康を5回、四代将軍・徳川家綱を1回、徳川綱吉を4回、十一代将軍・徳川家斉を1回、徳川慶喜を2回演じているようです。家康・秀忠・吉宗を演じた西田敏行さんも徳川将軍俳優の印象が強いですが、津川さんの方が1枚ウワテですね。

    今後、様々な俳優が徳川将軍を演じていくことになると思いますが、「家康=津川雅彦」のイメージが崩れることはなさそうな気がします。

    改めてお悔やみ申し上げます。
     

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